独立するコツとは?出来る人と出来ない人の差はこういうところです。

いつもお読みいただきありがとうございます。

「売り込まないであなたのお店を7ヶ月待ちにする仮面ライダー好き営業コンサルタント」の 上神谷(カミカベヤ)裕治 です。

今回はわたしがニュースレターをお伝えした方からのご質問とそのやりとりの中で、すこし感じたことを書いてみたいと思いました。

その方は完全フルコミッションの塗装の営業をしている方で、過去にも実績がある方です。

その方からのご質問なのですが、私の会社に

「フルコミッション営業で、お客様とのご契約から材料と職人の手配、現場の管理、工事完了まででき社員がもしいたらどうですか?」

というご質問を受けたのでそれにたいしての答えと、自分の経験などを交えて付属する話しをして行こうと思います。

今の時代いづれにせよ、不安には変わりない・・

「そのくらいの能力があるのでしたら、自分で会社を立ち上げた方がいいです!」と答えました。

確かに居てくれれば、経営者としては業績はあがるし嬉しいでしょうね。

けれど、その人は将来独立したい・・と言っているような方なので、そちらに向かって言ってもらった方が、将来のその人の為になります。

今の時代、大手の企業に居ても、そうでないところに勤めていても安泰ということは無くなりました。先日も何かでみましたが、一流企業が45歳~50歳位を対象に早期退職を募っているというのですね。200名・・・500名・・という単位でです。こういうことが普通に起きている時代なんです。あれを見たときに「会社がその人の雇用を守る」ということはもうないんだな・・と改めて思いました。

どこかに属してもこんな感じだから不安・・・

一人でやっていくのも不安・・・

同じ不安だったら後者をとって、飛びだした方が絶対に将来良い・・ってその方には言いました。

でも、飛び出して一人になるのが不安・・どこかに「雇われていたい・・」そう思うのもいいのですが、そういう方は絶対にその場所が「窮屈に」感じるようになります。

属すると言うことはその会社の社長に、従わないといけません。例え「自分の方が社長より能力がある!」と思っていても、それを出してしまうとお互いの関係が悪くなります。それが分かるから出さないように

「あまり、しゃしゃり出ない方がいいよな・・」などと変な気を使ってしまい窮屈な会社になります。

そしてそのうちに「もっとできるのに!」と不満に変わり、社長に評価の面や待遇の面などを交渉するようになります。

そして社長の「足元を見るよう」になります。自分がいなければこの会社、業績が落ちるのでは・・というような感じです。

実はこの手の従業員が昔、居ました・・・

今から話す考えは、昔から持っていたわけではありません。実はほんの少し前まで私も「足元を見られている代表」でした・・・。

ですが、ある方との出会いがあって、今から話すような考えになりました。その方との出会いはまたの機会としますが、見る世界が本当に変わったのです。

こうやって交渉してくるのは「組織に属していたい」という、つまり「安定思考」からくるものです。ただ先ほども言いましたが、もう安定なんてないのですけれど、

組織に属しながら待遇をよくしたい・・という考えなのですね。

その従業員は職人です。確かに当店の主力の人間です。独立志向はあるのですが根っからの「慎重派」ですからなかなか動き出さない。

もっと自分は待遇をよくしてもらってもいい!そうでないと他にも行く当てがあるので・・というようなことを言ってくるのです。独立までの勇気はないけれどもっと待遇を良く・・という考えなのです。

暗に「自分が抜けたら困りますよね?」とこちらの足元をみて言っていたのですね。確かに主力の人間でした。そのときの自分の「考え」ではそうか・・とならざるを得ない部分がありましたが、今は当時の考え方ではないので、

「そのくらいの自信があるのなら独立した方がいい!そのほうが努力次第だけど、待遇はこちらがするよりはるかに良くなるんじゃない!?」と言えます。若い職人なのでそれがベストな「交渉」とでも思っていたのでしょう。

そうやって「待遇に不満があったりしながら、または自分の能力を(でしゃばってはいけない)と押さえていたり」するとこういうことをしたくなるのです。

私だってその人を高く評価しています。経営状況をみながら、彼にも気持ちよく働いてもらいたい・・でも、今の時点のあなたの評価はこれくらいです・・と精一杯のことをしている・・でも、彼はそれでは納得がいかない・・・。

私はそれ以上のものを彼が提示してくるなら、それは飲めない・・と。好きにしてくれというつもりでした。私だって人間ですから感情だって多少入る。そして経営的にそれ以上のものに答えられない・・それが不満なら仕方ない・・どこにいってもいい・・・と。

私は自分が「あなたが必要だ」とか「あなたにいてほしい」などと言われて、いままで勇気づけられてきたことが人生の中で、たくさんありました。

必要とされている・・と感じるときこそ人間は幸せなのです。誰かの役に立つことが人間は幸せに感じるのです。

だから極力、他の人にもこの言葉を言ってあげたいと思っています。ですが、それは「自分を見失いそうになっている人」や「自分を過小評価してしまっている人」に向けての言葉であり。つまり「もっと自信持っていいよ!」っていうことなんですが・・。

この職人の場合は言えません。それだけ自信があるなら勇気づける必要もないわけですから・・「見失ってもいないし」「過小評価もしていない」わけですし、そういう人にはかけるべき言葉ではありません。

だから実力があると思うのなら飛び出した方がいい!

職人の彼の話は、私の気持ちを察したのか・・・それ以上言わなくなり、それより独立の方向へ目が向いていったので、良かったと思います。

質問者の方へ話しを戻しますが・・・。

このまま出しゃばることをせず、気を遣い、実力を出し切れず、不満をいうようになり、社長に「なんなんだ、あいつ・・」なんておもわれるようになってしまっては・・・はっきり言ってエネルギーを持って行かれてしまいます。そういう「使ってはつまらない負のエネルギー」を使うくらいなら、実力があると自分を信じられるなら、会社なんか飛び出して自分のためにそのエネルギ-をつかった方がいいです。

そのときに大事な考えは・・「どれだけ自分を信じられるか?」です。

言い換えると「どのくらいの出来の自分にGOサインが出せるか?」です。

その出来がもし100パーセントだとしたら・・そういう考えでは「一生Goサイン出せません」。今のままです。そしてさっきも言っていた「つまらないエネルギー」を使い続け、今よりいろいろな意味での「状態」が悪くなります。

もう60パーセントくらいでいい。そのくらいで自分にGOサインだしてあとは「行っちゃった先の環境」がその人を強くします。きっときついんです、そこは・・。なんせほとんど準備らしい準備なんてしてないのですから・・。

でも、GOするまえからそれを考えると飛び出せないんです。そういう環境に身を置きながら、走りながら考えて実行していけばいいんです。

「それ!行ってこ~い!!!」って、どん!って、背中を押しちゃう・・という感じです。

経営者という立場になって・・コンサルという立場になって、いろいろな経営者の方の話し、動画、書籍・・などを目にするようになって感じるのは、

「成果をだしている人は絶対に走りながら考えていた。そういう大変な時をへて今がある・・・」ということでした。知っている限りの皆さん、もれなくそうです。

「すべてお膳立てして、準備して、これで大丈夫!」という状態にしておいてから・・・という人はただの一人もいません。

私も塗装店、コンサルタント・・という仕事の中、こういう決断や判断をもっとしていく機会がこれからもっとたくさんあることでしょう。それと現在一緒に働いている人間も個々でこういう「えいや!」で環境を変えていく・・という瞬間が訪れます。

人はそんなに強くないのです。自分で追い込んで、自分で成長していく・・ということがなかなか出来ない・・それが出来る人はほんの一握りです。だから、環境から変えて自分を「やらざるを得ない状況、走りながら考えないといけない状況」に追い込んで、外枠から埋めていく・・。

やりながらわかることがあります。やらないとわからなかったこともあります。ぶつかってみないとわからないことがたくさんあるんです。

独立・・ってこれからはそんなに”大げさなもの”では無くなっていきます。

会社をとびだして・・・雇われるということにとらわれないで・・それって「独立」するってこと?

いやいやいや・・そんな大それたこと・・憧れるけれど・・そりゃ、自由に出来る、決められるからいいけど・・そんなこと自分にはとてもとても・・

先にも言ったように「やとわれているから安心」という概念はもう無くしてしまった方が良い・・。というかなくさざるを得ないでしょう。

独立・・・会社を立ち上げて、従業員をたくさん抱えて、みんなを率いて売りあげをあげていって、たくさんの経費をどう節約するかを考えて、利益を上げていって・・・そんなこと、自分にできるわけない・・。

 さきにあげた質問者さんは独立する気持ち満々ですから、心配はいらないのですが・・私は「会社を辞めて独立」という言葉がそれほど珍しくない、ずしーん!というプレッシャーのかかるフレーズではなくなってきていていると、そして今後もっと「そんなに気負わなくても」できることになっていくと思っています。

現在は自分で自分を発信していける時代です。あなたのメディアを作ってそれをたくさんの方にみていただいて、あなたという「個」を認めてくだされば、そこで商売ができます。私の場合、それがニュースレターであり、ブログです。

自分の好きなこと、得意なことを自由に発信できて、それを必要としてくれるひとが居て、喜んで見てくれる人が居れば「自分ブランド」ができます。そうしてそれを「立派な仕事」にしていくこともできます。そんなに「仕事感」の強い物でなくても、例えば自分の趣味程度のものでも仕事にしている、収入を得ている・・という人はたくさんいるのです。

今、「好きなことを仕事に」という考えはとても浸透してきているんです。中にはこれでとてつもなく稼いでいる方もいます。そういう方だって最初は小さく・・だったんです。大きく稼ぎたければ大きく頑張れば良いし、小さくたってすこし稼げて入れば・・でしたら、それでいいわけですし・・。

これって立派な「独立」ですよね。一人でやっていくのでしたらそんなに経営、経営・・って気負わなくてもいいわけですし・・。私の周りでもそうやって、そのくらいの商売をしている方がたくさんいます。

そういうかたをみていると「独立」「経営」「起業」というのはそんなに大げさなことではないのではないか?と思えるのです。私は娘が二人居ますが、将来はどこかに就職して・・という人生ではないかもしれない・・でも、それでも逆にこういう「たくましさ」を身につけてもらって自分で生きていってもらえたらすごいことでは・・と思っている位です。

でも彼女たちの時代はそのことを「たくましさ」という特別な言葉で表現しない時代になっているような気もします。「えっ?だってそんな特別なことでもないでしょ・・?」って娘に言ってのけられてしまう時代・・・そんな気がします。

まとめます・・・

いささか、話しがあちこちになってしまった感があるのでまとめます。

・自分の実力に自信があるのなら、雇われているのではなく独立した方がいい。「あれができてから、これが整ってから・・」と100パーセント不安なことをなくしてから・・ということを考えていると独立なんてできない。60パーセントできていればGo! で、あとは「行っちゃった先の厳しい環境」があなたを驚異的なスピードで成長させます。

・いずれにしても「雇われているから安心安全」という時代では無くなっている。雇われていても苦労、ひとりでも苦労・・ならば後者を選んだ方が成長できるし、実入りも良くなる。

・「とにかくやらざるを得ない環境」を作る。そういう環境に入らないと、作らないとなかなか成長はできない。「環境」もなく「自分だけで・・」ということでは人は弱いものなので、厳しい環境に行けない。

・今は「すきなことを仕事にして行く」ということを選んで居る方は決して珍しくない。現在、あなたはあなたのことを、あなた自身で「発信できる」環境が整っているわけだから、それで商売をしていけばいい。 

 多くの従業員を抱えてその人たちの人生を預かり、資金繰りに苦労し、売り上げをあげて・・という「大それた起業」だけが独立ではない。もっともっと小さくたって独立できます。

今回は以上になります。いつもお読み頂きありがとうございます!

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